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2012年8月

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 8.26更改

例年以上に厳しい残暑に耐えきれず,また山の空気に浸りに行った。ほんの2時間も走れば1500Mの高原までクルマで上がれるのが東京のイイところ。お花畑の山稜に行けば,少しは秋を感じられるだろうか。

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早朝は雲ひとつない快晴で,富士山や南アルプスが綺麗に見えた。

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湯の沢峠から黒岳を経て牛奥ノ雁ヶ腹摺山までは累積高低差600M,2時間程度。結構な急登もあるが,次々に草原が現れる美しい道のり。

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倒木を越える樹林帯もあるが,空が広い お花畑がここのポイント。この界隈はいつも人が少ないが,人気が無いのが不思議。標高が2000Mに僅かに届かないので目立たないのかもしれない。

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少しだけ秋の気配も忍び寄る。

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アキアカネ沢山。もう赤くなっている。里に下りてくるまであと1か月くらいか。

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やはりこの時期は鳥が目立たない。ヒガラ,コガラが時々通り過ぎる。ルリビタキも時折登山道を横切るが夏の初めのように目の前で尾を振ったりしてくれない。

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そんな中目につくのは,警戒心の薄いホオジロの幼鳥と,厚かましく騒ぐソウシチョウ!

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ここを訪れたのは,蝶が沢山見られると考えたから。確かにいろいろいるが・・・ちょっとこ物足りない。

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アサギマダラは結構飛んでいる。

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キアゲハも多い。でもまだ物足りない・・・

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ようやくクジャクチョウも一頭みつけた。少し羽に傷みがあるが,美しい。これである程度満足。本当はキベリタテハの新鮮な群れが第一目標だったのだが,今年は少ないのか,林道で一瞬見ただけでほとんど出会わなかった。どうしたのか・・・

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お花畑はもう終わりながら,まだところどころに綺麗な花も。種類が分からないからこれから調べよう。

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切り換え 8.19更新

残暑の暑さは一年の中でもとりわけ堪える。立秋も過ぎ,日も短くなったというのに暑い。ちょうど京王線の調布駅が地下に切り換わるという。どこかに夏から秋への切り換えスイッチはないものか,と散歩するも半日が限度・・・

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アカボシゴマダラもクロアゲハもボロボロで,夏の終わりを感じなくもない。

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ヒマワリも半分は枯れたがまだまだ元気な花もある。

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バンは,今年は3番子の時期が早く育ちが良い。7-8羽が元気に成長中。4番子まであるんじゃないかという勢い。この勢いには秋を微塵も感じさせない。まだまだ秋への切り換わりは先のようだ。

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いまいましかった踏切も

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最終日となった土曜日は記念写真を撮る人たちが押しかけて大騒ぎ。

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ちょっとしたお祭り騒ぎの踏切最後の夕方。

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名残の虹がかかったり,大学生ルーキーの味スタデビューがあったりして夜が更けて,この夜徹夜で線路の切り換え工事が行われた・・・

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工事は予定通り完了したらしい。調布トンネル西調布口を快走する下り電車。

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もう鶴川街道の踏切が鳴ることはない。調布駅西側にあった本線と相模原線の平面クロスを電車が走ることもない。

来週はお盆休みも明けて電車も混むだろう。少しでも快適になればよいな。

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夏休みの花鳥風蝶 8.14更新

この夏は,剱・立山を中心とした山歩きに加えて,故郷の両親と飛鳥・吉野・葛城を回った。自宅からの往復を含めると1000キロは移動した。いろいろ見聞したわけだが,ピックアップしてブログアップしておく。

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今年はあまりガツガツ鳥蝶探しをしなかったので,あまり成果がないのだが,その中で一番珍し系はこれかな。オオゴマシジミ。年一化のタイミングがこの時期で,道中たまたま出会った。

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これも道路上。停車中のクルマにこだわっていたアイノミドリシジミ。もうボロボロだが,それでも輝く緑はさすがゼフィルス。

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エルタテハとコヒョウモン。8月になると蝶も葉も瑞々しさがなくなってしまうが,この蝶は傷みが少なかった。

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サカハチチョウは標高1000Mくらいで見た。いつも高尾あたりでばかり出会っているので山で会うと不思議な感じ。タマムシは関西でみた。府中にもいるが,これは玉虫の厨子の近くだから本場モノ?かな。

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鳥は結局,このライチョウペアを見た程度。山上をアマツバメやチョウゲンボウは飛び交っていたが,うまく撮れていない。コンデジとミラーレスしか山上に持ち込まなかったので,写真の機動力が低下したこともあるかもしれない。一眼を望遠付きで担ぎあげるには,少し体力不足なのだ。

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観光旅行での印象的な風景は,箸墓古墳。ヒミコの墓ともいわれている。謎は深いが最古級の大型前方後円墳であることは確か。古代ロマンだ。

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飛鳥の石の遺跡もロマンが尽きない。古代史は教科書で習っていない異説が面白いが,話が長くなるのでこのブログでは省略。しかし聞くと見るとでは大違いで,有名な謎の遺跡を巡れたのは,自分的には良かった。

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遺跡としての時代は下るが,日本のマチュピチュといわれる高取城や楠木正成の居城である赤坂城などの山城も歩いた。山歩きと遺跡巡りの一石二鳥。

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立山の高山植物は6月の低温で遅れ気味なのか8月に入ってもまだピークだった。ハクサンイチゲ,タテヤマリンドウ,ヒトリシズカ?,アオノツガザクラ,チングルマ(花),チングルマ(種),イワツメクサ,イワカガミ,クルマユリ,シラネセンキュウ。もっといろいろ咲いていたが,雨模様だったり,疲れて時間がかかり余裕がなかったりで撮れていない。剱岳登頂の日は,結局行動食だけで,落ち着いて食事を摂ることもできなかったのだから。

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もう1つの立山 8.8

この夏,剱に登ったのには裏事情がある。立山カルデラ見学会という企画に当選したので立山に向かう理由ができたからなのだ。立山カルデラというのは,江戸時代から富山平野を土石流で埋めた原因の大崩壊地。一般立入禁止の秘境である。

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立山カルデラは観光客や登山客で賑わう室堂から浄土山を越えた南側に位置し,常願寺川の上流部にあたる(イラストは立山砂防博物館より借用)。

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立山火山の噴火堆積物地域なのは室堂などと同じだが,河川地形や跡津川活断層の上にあることから,大崩壊地となっていて,江戸安政期や昭和44年などにたびたび大崩壊し,土石流で下流の富山平野・富山城下を破壊してきた原因となった地域である。大災害の再発を防ぐべく,国を挙げた工事が営々と行われていて関係者以外入れない。

P1030245_edited1しかしその中には,「剱岳・点の記」にも登場した立山温泉の跡地や富山では日本最初の有料道路と教えられている「越信新道」ルートが含まれていて興味が尽きない。

その見学会が毎夏何日も開催されていて,倍率は3~5倍程度。参加費2000円。

P1030333_edited1気軽に申し込んでいたら,何回目かで当選したという次第。

老若男女がヘルメットを被って,バスとトロッコで勉強するという体験学習会に参加の機会を得た。

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ここが崩落阻止の核心部,白岩堰堤。左の岩がカルデラ内唯一の岩盤で,これを固定杭として頼って大砂防ダムを幾重にも作って,地震や豪雨時にも一気の崩壊を食い止めているのだという。

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さらに,その岩盤が崩落しないよう,内部のトンネルから沢山のワイヤーを岩盤内に張りめぐらせているという。その工事の拠点が,白岩脇にある僅かな平地,水谷平で,工事関係者が居住する秘境の街である。

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立山温泉は崩壊地域のど真ん中にあった。16世紀に発見され賑わったというが,土砂災害に悩まされ昭和48年に閉鎖になっている。誰も二度と入れない秘湯中の秘湯だ。

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驚いたのは水谷平の近くに「天涯の湯」なる現役の秘湯中の秘湯が存在したこと。工事関係者がカンパしあって作った秘密施設である。見学会の参加者も入ることは許されていないが,その横に足湯が作られ,そこだけ体験することができる。

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水谷平への作業員や物資の輸送は,工事用の専用道路と,工事用の専用トロッコの2本建てで相互にバックアップして有事の際の孤立化に備えている。ちょうどトロッコがやって来て物資が到着した。

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実は,このトロッコこそ鉄道マニア垂涎の幻の超山岳鉄道なのである。正式な鉄道として管理されているわけではなく,時刻表に載らないのはもちろん,多くの一般地図にも無い。

しかし,この路線は,立山駅から水谷平までのわずか18キロの間で,何と38段ものスイッチバックを繰り返す世界一のジグザク鉄道である。

終点の水谷平も,左のように3段式のスイッチバック構造となっていた。

 

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特に凄いのが,カルデラの出口にあたる樺平スイッチバックで,驚くなかれ連続18段のスイッチバックで,一気に高低差を稼いでいる。危険地域に位置するため降りて写真撮影というわけにはいかないが,体験乗車させてもらったトロッコから,先行するトロッコをちらちら見ることができた。

こういうところだから,楽しいと言っては叱られるかもしれないが,正直なところでは,遊園地のコースターなんかより,数倍ワンダーだと思った。ただし,いかつい工事関係者が目を光らせているから,窓から少しでも手を出すと厳しく注意される。子供向けの遊び道具ではないことは,強調しておかなければならないだろう。

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剱岳・立山登頂! 8.6-7

先週一週間,夏休みをとって遊び呆けてきた。まず,その中のハイライト・剱岳登頂をブログアップする。8/6の早朝に帰省先・名古屋を立ってクルマで富山県立山へ。ケーブルカーと高原バスを乗り継いで室堂10時AM。そこから単独登頂開始した。

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室堂は曇だが,晴れることを信じて登攀開始。今年は6月の低温もあって残雪が多い。子供も登る雄山へのルートにも雪渓が頻出。登るにつれて小雨も・・・

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1時間30分で雄山山頂。本当のてっぺんは雄山神社の中にあるが有料500円なのでパス。25年ほど前に来た時もパスしたような記憶。鳥居越しに安全を祈願。願いが届いたのか,この頃から晴れてくる。通過して振り返ると雄山が綺麗に見えた。

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この山域の最高地点3015Mの大汝山を通過。格好いい山ガールが休む富士の折立も快調に通過。

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右に内蔵沢カールの雪渓を,左に室堂を眺め進む。

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真砂岳付近の稜線でライチョウと遭遇。ペアでいた。この時期ペアでいるのは繁殖に失敗したカップルのはず。今年はペアが多い。これも6月の低温の影響だろうか。おかげでオスが見やすいということなのだが。

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のんびりしていたら雲が湧いてきて遠雷も。稜線でカミナリは恐ろしいので,急いで別山乗越を越えて剱沢へ降りる。テント場に着いたらまた晴れた。

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晴れたと思うとまたガスが出る。結局そのまま夕闇。夜も天頂には星が出る時間もあったが,概ね曇のまま。風も回っていてやや不安のまま朝を迎えた。

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早朝4時に晴れることを信じて取り付く。電波が入らず最新情報が無いが,昨日調べた天気図からは大崩れは考えにくい。昨日と同じような晴れたり曇ったりを想定して,上下雨合羽で装備。案の定一服剣付近は強い雨に遭ったが,難所が始まる前剣付近でほぼ雨も上がり快方の雰囲気。大丈夫,行ける。

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高度感のある平蔵の頭を慎重に通過。先行するご夫婦に道案内してもらうように進む。いろいろお世話になって助かった。

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有名なカニのタテバイ付近。スリリング。ボクは邪道だけれどクサリに頼って腕力で懸垂して攀じ登る。単独行だから,何箇所かは腰ロープとクイックドローでクサリを結ぶ。気休めだけれどね。まあ,これも上級者には笑われるだろうが。

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ついに登頂。剱沢から3時間20分。天気も晴れに向かい,時に後立山の山が見えたりしたが,すっきりは晴れなかった。でも気分爽快! 朝方の雨のせいもあり山頂は空いていて10名弱。征服感を共有。

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帰路も遠いので8時AMに下降開始。息を抜けない難所が続く。カニのヨコバイのトラバースと続く鉄ハシゴが白眉。

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振り返ると晴れ渡った剱岳主峰!すばらしい!

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しかしボクの場合,ここからが辛い。難所ではないところの下降がめっきり苦手になった。若い頃は走るように降りることができたが,山行復活後は足首が踏ん張れず捻挫寸前。慎重に足を運ぶから重力を殺すことになって膝が笑う。

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オコジョに励まされてもテント場に戻るのに4時間かかった。登りより遅い。テント場は朝方雨が降ったようで撤収にやや時間がかかる。軽量化に挑戦して,ツェルトとオーバーシュラフというチャレンジだったが,雨が夜中だったら辛かったろう。改良検討せねば。

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別山乗越を登り返すと立山が目前に広がる。しかし下山ピッチは上がらない。

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みくりが池は4時PM過ぎ。それでも何とか最終一本前の5時PMのバスに間に合った。室堂からは僅かに剱岳の西半分が見える。名残の風景。

見飽きぬ景色に後ろ髪引かれながら富山に下山した。

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